QDT 2022年8月号
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*1歯科技工士:昭和大学歯科病院歯科技工室*2歯科医師:昭和大学歯学部歯科補綴学講座 准教授*3歯科医師:昭和大学歯学部歯科補綴学講座 教授東京都大田区北千束2-1-1QDT Vol.47/2022 August page 1016図1 インプラント埋入シミュレーションソフトウェアの例。20種類のデータをソフトウェア上で統合利用することも可能となっている。 インプラント治療においては診断用CT(Com-puted Tomography)から得られるDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)データを用いた三次元構築画像がインプラント埋入ポジションをシミュレーションするために広く活用されてきた。ディスプレイ上で立体表示される三次元画像は、360°の全方向からの観察、任意の断層画面の表示が可能であり、解剖学形態の可視性が飛躍的に向上し、専用のソフトウェアを用いてコンピュータ画面上でインプラント埋入シミュレーションを行うことが可能となった(図1)。 インプラント上部構造の製作においても、CAD/CAMによる製作が広く普及し、従来型のロストワックス法を用いた歯科技工ワークフローに取って代わろ緒言Feature article #1インプラント埋入シミュレーションソフトウェアの例古舘美弥*1 Miya Furudate/田中晋平*2 Shinpei Tanaka/下山智之*1 Tomoyuki Shimoyama/各務信幸*1 Nobuyuki Kagami/馬場一美*3 Kazuyoshi Baba 今日の歯科医療では、診療記録、研究用模型、エックス線写真、口腔内写真などのさまざまな医療情報がデジタル化され、これらのデータを物理的空間の制限を受けず記憶媒体上に保存することが可能となった。さらに、ネットワークを介して送信・共有し、異なるフルデジタルワークフローによる審美領域のインプラント上部構造製作におけるCADテクニック─「Additional Scan Technique」の活用─

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