QDT 2022年8月号
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補綴設計『今ならこうする』42歯科医師・デンタルヘルスアソシエート 東京都千代田区四番町8-1 東郷パークビル4階QDT Vol.47/2022 August page 1038❖症例の概要岩田健男Takeo Iwata【初診年月】1985年10月る。強いていえば、臼歯がディスクルージョンするよう前歯舌面の形態(角度、凹陥の湾曲など)を決めるという示唆にとどまっていた3〜10。 ここでは、「アンテリアガイダンスの臨床的再現法」の過去と現在について説明したい。著者の経験から閃いた「日常臨床咬合像」のひとつである11。第7回 アンテリアガイダンスの臨床的再現法:過去と現在─変わりゆく材料・コンセプト・ニーズの中で、各時点での「最善」を考える─ 咬合治療の目的は「咬合の安定」を得ることであり、それを達成するために「咬合治療の基本原則」が提唱されてきた1、2。その原則のひとつが前歯のアンテリアガイダンスによる臼歯のディスクルージョンの確立である。ところが、適正なアンテリアガイダンスを決めるための臨床的基準は定かでなかったのが事実であはじめにCase1 かつての考えかたで取り組んだ症例リレー連載補綴設計『今ならこうする』

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