ザ・クインテッセンス 2022年4月号
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 近年,“Airway-Prosthodontics”という用語を目にするようになってきた.これは,「気道も考慮した補綴治療」のことである.読者諸氏は,「“気道?!”それは一般臨床歯科では専門外ではないかな?」と思うかもしれない.しかし近年,一般臨床歯科でも気道への認識が必要となってきている. 筆者らは本誌2017年10,11月号において「咬合治療の臨床的観点から閉塞性睡眠時無呼吸を考察する」と題した論考を発表した.閉塞性睡眠時無呼吸症(以下OSA)は,その専門医らによって長年取り組まれているテーマであるが,それ以前の筆者らは,「OSAは一般臨床歯科医師(以下GP)には専門外」と考えており,これは新たな分野への挑戦であった.そして,OSA治療の口腔内装置(Oral Appliance:以下OA)を臨床に取り入れることで,GPが気道をToshihiro Imai, Mayumi Imaiキーワード: 閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA),気道,補綴治療,Airway-ProsthodonticsThe Airway-Prosthodontics for General Practitioners70今井俊広/今井真弓鳥取県開業 今井歯科クリニック連絡先:〒683‐0853 鳥取県米子市両三柳2033the Quintessence. Vol.41 No.4/2022—0804特 集 3はじめに一般臨床歯科 の 最前線!GPによる気道を考慮した“Airway-Prosthodontics”

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