b図1a,b 舌の居場所は口腔内.閉塞性睡眠時無呼吸症候群の患者さんでは,義歯を装着して寝たほうが無呼吸数が減少するとの報告がある.a考慮する重要性や,補綴治療のOSAへの影響など,日常臨床とOSAの関連を認識するようになった. 本稿では,補綴治療を行うGPに,気道を考慮した咬合補綴の重要性を理解していただきたいと考え,一般臨床歯科での気道を考慮した補綴治療症例を提示したいと考えている.「OSAのOAを導入する予定もないし……」,「気道は専門分野じゃないし……」と思われても,しばし,お付き合いいただければ幸いである. 義歯を外すと口腔内容量が減少するほどの多数歯欠損義歯装着患者や総義歯装着患者では,義歯を外して就眠するよりも,義歯を装着して就眠するほうが,睡眠時の無呼吸回数は減少するという報告がある1(図1).また,咬合補綴治療によって睡眠時の無呼吸回数が減り,SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度)the Quintessence. Vol.41 No.4/2022—080571日常臨床で気付くOSA補綴治療の実際
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