ザ・クインテッセンス 2023年11月号
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時のリカバリーを術者みずからで行うことができず,患者からの信用を失い,さらなるトラブルに発展してしまう場合もある. 本稿では,低侵襲なインプラント治療が全盛になっているいまだからこそ,上顎洞に対する骨造成であるサイナスリフトについてあらためて考察してみたい. インプラント治療を行ううえで,まずは上顎洞の解剖学的形態について理解する必要があるため,本項ではそのことについて解説させていただく. インプラント治療に限らず,すべての治療において診断を間違ってし図A 上顎臼歯部欠損でインプラント埋入を行うには既存骨が不足する症例.1)インプラントを埋入する前に知っておくべき上顎洞の解剖学的形態the Quintessence. Vol.42 No.11/2023—242549上顎臼歯部欠損において既存骨が垂直的に不足する場合,術式およびインプラントは何を選択すべきだろうか?1.インプラントを埋入する場合,どれほどの割合で骨造成が必要になるのか?

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