ザ・クインテッセンス 2023年11月号
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1操作性が良好であること2側方・根尖方向へ封鎖できること3収縮しないこと4溶解しないこと5抗菌作用があるか,細菌の増殖を助6良好なエックス線不透過性があるこ7歯質を変色させないこと8根尖歯周組織へ為害性がないこと9必要があれば簡単に除去できることとabc根管充填材料が具備すべき要件国内で入手可能なMTAの例とMTAの適応長しないこと滅菌されているか,もしくは使用前にすばやく簡単に滅菌できること根管充填材料が具備すべき要件は提示されているものの,いまだそれらをすべて満たすものはない.しかし,MTAはガッタパーチャとシーラーにはない特徴を備えており,根管充填に必要なものだと感じる.臨床底穿孔底封鎖歯根吸収のリペアアベキシフィケーションd直接覆髄断髄&歯髄再生療法ストリッピングパーフォレーションの封鎖歯根の穿孔封鎖逆根管充填図1 根管充填材料が具備すべき要件.しかし,これらの要件をすべて満たす材料はまだない.図2a〜c 国内で入手可能なMTAの例.a:ProRoot MTA White(デンツプライシロナ).b:Neo MTA2(Avalon Biomed,茂久田商会).c:MTA アンジェラス HP(angelus,ヨシダ).図2d MTAの適応.the Quintessence. Vol.42 No.11/2023—24537710

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